不謹慎厨に告ぐ。 ~岡村隆史、風俗発言を受けて~
「コロナ明けたら可愛い人がお嬢(風俗嬢)やります」
これを一般の女性が聞いたら、そら怒るだろう。
だけども、これ深夜の自分のラジオで、リスナーのはがきに答える形で言っただけだからね。それをどこぞの正義マンが、岡村がこんなこと言ってるぞ、と告げ口して回った訳で・・・
岡村かて、この手の発言をNHKはもちろん民放のテレビでも言わないよ。
岡村に落ち度がないとは言わない。用心深い芸人はこの手のことはラジオでもいわず、ライブで「絶対ネットに書かないでね」と注意した上でしゃべるからね。
しかし、そもそも、芸人っていつから品行方正を求められるようになったんだ?
上岡龍太郎の発言を100回読みなさい。
芸人に一体何を期待するのか。今では松本人志がご意見番みたいになってるが、この状況もどうかと思う。ご意見番って、それこそ、政治家か実業家、宗教家、教育者がなるもんであって、芸人や歌手がご意見番っておかしいでしょ。
で、その芸人の発言を本来、その芸人が届けたいと思ってない層にわざわざ告げ口するとか・・・もう息詰まってしゃあないわ。そう告げ口するお前には一切よこしまな心はないのか?と。お前はもしかしたら風俗はいかないかもしらんが、AVぐらいみるやろ?と。そのタイトルを言ってみ?と。
私が怖いのは、この自粛警察がはびこる世の中で、政府ではなく一般人自らが不謹慎と思しき発言(行動じゃないよ、発言だけ)を取り締まっているということ。
全てはバランスですよ。貧困女性は守らなあきませんよ。だけども、深夜のファンしか聴いてないラジオで馬鹿なこと言う権利だって守られなあかんでしょう。
と私は思いました。
世間は非常事態宣言延期に不満なのだろうか?
ヤフコメ見てたら、あれだけ非常事態宣言を出すのが遅いって騒いでたのに、今度はある程度の犠牲者はしょうがない、それよりこれ以上の緊急事態宣言の延長は経済的な死を招くって批判してるのね。
まあ安倍政権のこれまでの決断や出された方針が100点とは言わないけど、ウイルスの蔓延を速やかに終息させるには経済的活動をほぼストップさせなければならないという完全トレードオフの関係のなかで、60点以上の政策は打ち出しようがないんじゃないですかね。
仮にここから経済的困窮から自殺者や暴力事件が増えて、社会的な不安、不満がより一層高まったとしても・・・それでは実際にニューヨーク、イタリア、スペインみたいに遺棄された死体だらけ老人ホーム、遺体が山積みになった焼却炉などあるなかで果たして通常の経済活動出来ますか?
持病のない40歳の人も亡くなっているし、普通に自分の父母、あるいは祖父母が危険にさらされている状況で、まあその人達は最悪死んでもしょうがない、という共通認識で日本社会が回るとは思わないし、そんな状況は考えたくもない。
未知のウイルス。専門家だって前例がある訳じゃなし、機械的に日に感染者何人以下なら非常事態宣言解除とは言えないだろう。きちんと人の動きを制限し、ウイルスの拡散を防ぐ。これが結局、ウイルスを封じ込め、かつ最短で以前の経済活動に戻る最善の道、というかそれ以外の選択肢はないように思うのだが、そんなことを思うは私だけなのだろうか。
ワールドカップラグビー。海外の称賛を無条件に喜んではいけない。
敢えて言いたいが、海外の報道みて、日本ラグビーが海外に認められた!とか喜んでちゃダメなんだよな。確かにアイルランド、スコットランドに勝ったのは立派だったし、「すべてを犠牲にして」練習してきた、というのもあながち嘘ではなかったと証明した。
だけれども、南アフリカ戦、素人目に見ても、スクラム、モールの強さ、ラック時の突進からターンオーバー、ラインアウトのスチール、相手パスへのチェックの速さ、全部レベルが違った。南アフリカがいわゆるティアワンの標準的なチームだとしたら、日本は全然そのレベルには追い付いていない。
まあ、そんなことはグランドに立ってる選手が一番感じていたと思うが。
熱しやすく、冷めやすい日本人だから、ブレイブ・ブロッサムズの検討は称えつつ、日本のラグビーが本当に強くなれるか否かはこれからだよ、とエールを送ると共に日本のファンには辛抱強く日本ラグビーの成長を見守ってほしいと思う。
と、超ニワカが超上から目線で書いてみる(笑)
他人を断罪すること。
ヤフコメみてると、重い刑罰を望む、とか言って断罪している人が多いけど、個人的にはそういう人ほど、同じ立場になったら、加害者と同様の事をやりかねない人だな、といつも思う。そういう人はニュースを聞いて脊髄反射的に怒りはするが、そこに至るまでの背景は深くは考えず、自分とは全く関係のない出来事として、実際には特にどんな意見も持ち合わせてない人の様に思う。
人間が立場の違いによっていかに簡単に変容するか。革命家が権力者を追い落とし、前の権力者以上の横暴な権力者になる、などという事例は枚挙にいとまがない。
虐待も全く同じことだと思う。虐待がここまで減らないということは、どの人間にも同じ病理に落ち込む危険性がある、ということ。必要なのは厳罰ではなく、これからそういったことがなるべく起こらなくするために、人をどのように教育するか、虐待が発生するプロセスを研究し、虐待が発生しそうな状態にある家族、あるいはすでに虐待が始まってしまっている家族にどのようなケアを施すのが最適なのかを研究する。そこが一番大事なのではないだろうか。
人間、弱いもの。人は何度でも過ちを犯す。また成人したとは言え、自分がその立場になることが初めてのことはいっぱいある。親になること、親を介護すること、その他もろもろ・・・素人はベテランから見たらとんでもないミスを犯すもの。しかしながら、ある意味全員今生きている人は誰一人として死ぬことを経験していないのだから、みんなが人生の素人と言える。そんな人が外野から簡単に他人のことを批判するのは私はあまり納得が出来ない。逆に当事者意識の薄さに驚いてしまう。
あんまり説教くさくまとめるつもりはなかったのだが、他人を断罪するのが普通のことのようになってきていて、それがちょっと怖かったので書いてみた。
「韓国なんて要らない」なぜいけない?
私にはよく分からんのですよ。
”けしかる”か”けしからない”のかを判断するのは読者であって、あなたたちではないでしょうと。
まあ100歩譲って、作者が一市民の立場として批判するのが許されるとしよう。しかし、ひとつの雑誌でこういう特集が組まれたからといって、もうこの会社とは仕事しない、とかって明らかに脅しじゃない?
これはこれでひとつの暴力ではないのか?
続きを読む技能実習制度から見る日本人の二面性
深く、を追求しない日本人。
日本人てこういうとこ、あるなぁ、と思う。まったく別方面の記事だが、一方で2019年の全英オープンで優勝した女子ゴルファーの渋野日向子の記事。
この2つの記事には関連性があると思う。
どんな関連かというと、物事の根本や本質には触れず、本人のパーソナリティだけに注目してバカ騒ぎをするところ。
煽り運転の件では、危険な煽り運転が起こらないよう、ドライバーの心の持ちようも含めた対策について、もっと話し合わなければならない。
渋谷さんについては、お菓子がどうの、と報道するのも多少はいいが、例えば、全英では他にどんなゴルファーが出場していたのか、とか、渋谷さんのゴルファーとしての強みは何か?などよりゴルフそのものにフォーカスを当てた報道がないとおかしい。
こういった傾向をマスコミがバカだから・・・と切り捨てることも出来るが、マスコミだって記事が売れるために書いているのだが、より大衆が興味を持つ記事を書いているに過ぎない。結局のところ、どっちもどっちなのだ。
結局のところ、事件が起きれば、犯人はこんなやつだ、で終わり、新たなスポーツのスターが出てきても、こんな人でした、という紹介で終わってしまう。そして、人間性だけをおもしろおかしく紹介され、消費され、また次の犯人やスターに興味が移っていく。
そういう日本人の気質って昔からほとんど変わらないな、と思う。なんというか文化がちっとも深まらないというか。
上記の事件、偉業のニュースに触れ、改めてその思いを強くするのであった。